人のネイルに心がザワザワした。それは自分の気持ちに気づくチャンスだった

 最近、ネイルサロンでネイルを施してもらうのが好きです。

値段は高いし、爪はすぐ伸びてくるから値段の割にもたないし、そもそも必要不可欠なものではないし。

「ネイルなんて、お金も時間も、もったいない」

以前はそう思っていました。

ネイルしている人をみると、「そんなことしてまで、自分をきれいに見せたいの?」とまで思っていました。

すごい偏見だな、と今となっては感じます。

でも自分の感情を、メンタルトレーニングのスラトレを駆使して深掘りしてみると、実はこれ、

私も本当はやってみたい、でも(贅沢で何の役にもたたない無駄なものだから)できないという、嫉妬の裏返しでした。

贅沢だとか、何の役にも立たないとか、無駄だとか、どれも自分の思い込みにすぎず、自分自身で勝手にやらない理由を作り、そして、ネイルしている人を勝手にやっかんでいるだけ、という、なんとも滑稽な、独り芝居をしていることが分かったのです。

ああ、そうか。私の本音は、「やってみたい」なんだ。

だから私は、自分のその願いを叶えることにしました。

「うわーきれい、どれもステキ!」

ネイルサロンでは、きれいでかわいいネイルのサンプルをみて、それが自分の指先を彩ると思うと、心がウキウキしました。

ネイリストさんは、私の要望を聞きながら色やデザインを提案してくれ、私の爪を丁寧に扱ってくれました。

そうして出来上がった、ツヤツヤ、キラキラの、私だけのオリジナルのネイル。

「めっちゃかわいい。テンション上がるわー!」

これまで数えきれないほど、子ども達のオムツも変えてきたし、食事作りや洗濯、食器洗い、はたまた仕事で、今も忙しく働いている私の手指。

最近は年齢とともに、すぐにカサカサになるし、シワも増えてきました。

そうやって日々がんばっている自分の指も、もちろんいいのです。

けれどそれとは別で、他の人に自分の指を、丁寧に、きれいに扱ってもらうというのは、これまた自分を労い、満たしている気分になることがわかりました。

指先は常に見える部分というのもあって、ふとした瞬間にキラキラの自分の爪が目に入ると「おっ、かわいい」と少しご機嫌になったりもします。

そう、そこがまたいい。

「今までよく頑張ってきたね」

私の指が、私がこれまでやってきた色々なことが称えられ、王冠かティアラをつけているみたいな感覚。

ほんと、誰に見せるわけでもないし、ただの自己満です。

でも、それでいいのだ、自分がご機嫌で過ごせたら。

なのでもうしばらく、ネイルを楽しもうと思っている今日この頃の私です。

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