家庭の中心で愛を叫んでみる

 今日は娘の誕生日。

朝起きて、「産まれてきてくれて、ありがとう」と伝えた。
思春期真っ只中の彼女は、そっけなく「うん」と答えた。

娘がどう感じているかは分からないけれど、私としては、自然にそう思い、伝えられている自分が、何より嬉しい。


昔からこんな風にできていた訳ではない。
数年前の私は、周りの子と比べ、娘の至らないところを見つけてはダメ出ししたり、やるべきことをこちらが決めて、それをきちんとやらなければ叱る、そんな母親だった。

「なぜ、ダメなところばかりに目がいってしまうんだろう」
そんな違和感は、私の中にあった。
このままでは、私は娘を不幸にしてしまう気がした。

育児以外でも、まずネガティブな感情が出てくることが多く、これは自身の思考回路に問題があるのでは?と気がついた。
そこで、自己啓発本に書かれていることを試したり、ヨガに通ったりした。
それでも根本的な自分の思考は、変わることはなかった。

そんな中、日本では珍しいメンタルトレーニング、「スラトレを医師Dr.EKO氏が提供されているのを知り、医学がベースなら信頼できるかもと、思い切って申し込んだ。


トレーニングを始めて1年半弱。
ネガティブ思考はだいぶ薄れ、自己肯定感を感じられる今日。
2,3日で効果が出るというよりは、筋トレみたいに、続けることで徐々に変わってくる感じだ。
心も身体のように、トレーニングで鍛えられるというのが、新しい発見だった。

自己肯定感が育ってくると、特に何もしなくても、自分自身が満たされる感覚がわかるようになった。
他人からの評価も必要ない。
そしてそれは、とても楽で快適であることも分かった。
ずっと背負ってきた重荷を下ろしたような軽やかさと、その一方で、自分の重心は安定している、そんな心地よい感覚だ。

自分の心の状態が変わると、他者への視点も自然と変わった。
娘に対しても、良いところに気づけ、更には、いてくれるだけでいいと思えるようになった。
娘は、以前よりよく笑うようになった。

AIの発展、地球温暖化、超高齢化。
娘が出る社会は、私が社会人になったときのそれとは違い過ぎて、私が受けてきた教育は参考になるか分からない。
だから、私が母親として、まず彼女に対しできることは、自分を信頼し行動するための、心という土台作りなんだと思う。

家庭の中心人物は、なんだかんだ言って、やっぱり母親だ。
私は家庭の中心から、愛を伝え続けたい。
子どもは、未来だ。

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